最初、左ひじに痛みが走りました。無意識にひじで受け身を取ろうとしたようです。相手方トラックのスピードがそれほど出てなかったのが幸いして、自転車ごと倒れませんでした。しかしながら自転車の後輪が完全に外れて走行出来なくなっていました。双方とも車両を端に寄せ、行生が警察に連絡。少しして大月署のお巡りさん達がやってきました。割りと小さい事故なのに沢山の人が来て(相手方の会社のお偉いさんもいらっしゃいました)びっくり。担当の警察官が被害者(行生)、加害者(運送会社の運転手)の順に事情を聴きますが結局示談ということになりました。双方前方不注意で両方とも悪いのですがこちらが負傷(1円玉大のかすり傷、出血あり)したこともあり、相手方がその責任を取って自転車の修理代や富士吉田までのタクシー代を出していただけるということで収まりました。こちらも旅行中ということもあり、これ以上時間を使いたくないとの判断からです。
この事故で人生3度目の交通事故(いずれも被害者)となりました。人間長く生きてると事故はある程度は致し方ないのでしょうか(~_~;)。ちなみに、この年の九紫火星は西の暗剣殺のところに回座してましたので事故には要注意の年でした。でも「不幸中の幸い」、この程度で済んでラッキーだったなと思います。
1時間ほど事故処理に時間がかかったでしょうか。お互いの連絡先を控えた後、自転車の前かごから残りの荷物を取り出しヘルメットの中に入れて自転車は相手方に預けました。自転車修理のお店には心当たりがあるらしいので全ておまかせしました。そのあと数百メートル大月駅方面に歩いて戻り、角のコンビニで「タクシー代」用の現金をおろしてから駅に向かいました。「大月駅」から「富士急行線」で「富士山駅」に向かっても良かったのですが、旅館に到着時間を予告していて「遅れるとまずいかな」と思ったのとかなりの疲労で辛かったのでタクシーにしました。でも相手さんがタクシー代を持ってくれなかったらこの選択は無かったかなと思います。観光地のタクシーは割高なのと、宿に時間どうり着かなくてもペナルティーなどは無いと今なら分かってますから。
3万円ほど現金を下ろしてから駅前に向かい、丁度客待ちしていた黒塗りに乗り込みます。久々に乗るタクシー何年振りでしょうか、とにかく楽ちんで快適です。たまたま運転手さんが話好きで、先ほどの事故の話題やお互いの身の上話をしました。一般道を通るとこの時間帯は渋滞が多いとのことで「大月インター」から「河口湖インター」まで高速道路で行くことにしました。当時「例の感染症」が若干下火になっていたものの、やはり会話するのは少し気になりましたのであまり盛り上がりすぎないようにセーブしていました。そうこうしているうちに富士吉田市内へ。おかしなもので大月での空腹感はすっかり落ち着いてました。「富士山駅」近くの「金鳥居」近辺で降ろしてもらって1万円を払い、領収書をもらいます。この領収書は後日、事故の相手方の会社に払ってもらう時に必要なので大事に取っておきます。
到着したときは夕方4時ころになってました。夕ご飯のお店は出発前に決めており場所も把握していたので、スマホが使えなくても行きつくことは出来ます。ただし開店時間が午後5時からですのでまだ時間がありました。そこで街をぶらぶらすることに。1時間の散歩って結構なもので、歩いてるうちにやはり空腹感が復活して来ました。はっきりと歩いたコースは分かりませんが、「吉田高校」前や「富士吉田市役所」前を通り過ぎたのは覚えています。今思うと、先にチェックインして身軽になってから散歩した方が良かったなと思います。旅慣れてくるとそういった判断も出来るようになります。街の印象は、飲食店が適度に散らばっておりスーパーやホームセンターも沢山あるので、住みやすそうだなと思いました。
ようやく時間になり「鶏焼 やみつき」下吉田店に入店。スタッフさんが優しく出迎えてくれました。お店は開店直後のせいか誰も居ず行生が最初の客でした。カウンターの右から2番目に座りとりあえず「上ハラミとご飯」を頼みます。しばらく肉を焼きつつ黙々と食べていたと思います。そのうちに大将が「今日はどちらからいらしたんですか?」と聞かれ会話に花が、今日あった苦労話や途中まで自転車で来たことを伝えると、大将が以前京都に住んでいて、自転車乗りや自転車店は多いけど三条あたりの自転車規制が厳しいことなど教えてくれました。関西も引っ越しの候補地だったので興味深い話が聞けました。大将!ありがとう。おかげで「お腹も心も満タン」になり、お会計をして外へ出るともうすでに真っ暗。18時11分にお店を出て右手に進み「幸町交差点」で右折、「曙町交差点」で左折して「セブンイレブン」でお水を購入、「中曽根交差点」を右折して「県道717号線」を北上し宿に向かいます。
県道から「平成通り」へ入るともうちょっとです。あっ見えた「ホテル ふじ竜ヶ丘」の看板です。「やっと着いたー!」と感激しました。が少し経って冷静になるとなぜか「炭酸水」が飲みたくなったので近くの自販機へ。焼肉でのどが渇いたせいでしょうか。たしか「リアルゴールド」か何か1本買いました。
いよいよチェックイン。前払いで1泊朝食付きで6500円(当時3500円の「GoTo割引」が使えた)でした。ルームキーをもらい3階のお部屋へ。入ると下の写真のような感じです。ガラケーで撮った写真なので画像が粗いですがご了承ください。
今なら入って直ぐに「ベッドバグチェック」をするのですが、当時は知識が無かったので荷物をそのままベッドへ置き。まずはスマホの充電が出来ない原因を探ります。ガラケー(携帯電話)には充電できるので「モバイルバッテリー」の故障ではありません。残るは充電用ケーブルです。ガラケーの端子は「miniHDMI」、スマホは「タイプC」でしたので「タイプC」のコードが原因でした。そういえばこのコードは主にデータの転送など使ってて、普段充電には使ってませんでした。この日はもう夜になってしまったのでスマホの充電はあきらめました。今ならもっと粘って、近くのコンビニや電気店に買いに走るところです。このあと気分を切り替えて「炭酸水」を飲んでから「露天風呂」につかりに行きます。
「誰か浸かってる人が居るかな」と思いながら行きましたが、運よく貸しきり状態。およそ30分間誰も来ませんでした。お湯も丁度いい湯加減でした。ただ昼間のひじの傷がありますので、右ひじだけ上に上げながら浸かります。お風呂から上がり部屋に戻ると左となりの部屋から男性二人の会話が聞こえてきます。聞きたくなかったのですが、大きな声でしたのでいやでも聞こえてしまいます。何やら会社の出張で来ているみたいでした。疲れていたのでこのあと直ぐに寝たかったのですが、このせいで深夜まで眠れませんでした。「耳栓」を旅行中持ち歩くことになったのはこの後からです。
最初は不慣れなせいで色々ミスもしますが、この後の旅行や生活に必ず役立ちますので皆さんも『方位とり』いかがですか。この後の展開は2日目(最終日)に続きます。